次に両面飾り2本針ラッパミシン(衿バインダー)ユニオンスペシャル社が1930年代終わりころに発表した半自動給油型の高速ミシン"UNION SPECIAL 52800"。それまでの弓を本体の中にいれて両軸を固定することで振動を減らして高速化されたミシン。縫い目は平二本針の両面飾りでアンダーウェアで多い共襟二つ折りラッパの下飾りが表に出る裏縫い。この縫い方にすることで衿の厚みを薄くできることと肌擦れでの糸切れを大幅に軽減できます。
最後に裾引き(天地縫い)ミシン"UNION SPECIAL G76000"はウールシャツの時代からある二つ折りの救い止め始末に使い、裾の縫い目が特徴的かつヴィンテージのTシャツに見られる縫い目で、目立たずストレッチのある縫い目です。全ての縫製にヴィンテージミシンを駆使して縫い上げた(大量生産を経て合理化されていった縫い仕様を本来機能のある縫い方に戻した生産性の低いが着心地の良い)スペシャルなTシャツとなっております。