同生地SD-903の色落ちサンプル [ 着用期間約2年 ]
「STUDIO D'ARTISAN」より、日本最初機の力織機『G3』を稼働させ、オリジナルで製作したデニムを使用した“G3 1st Type Jacket [ G3 Denim ]”のご紹介です!
ここ愛知県に本社があります「トヨタ自動車」の元である「豊田自動織機」が昔作った、日本最初機の力織機「G3」を稼働させ、オリジナルで製作したデニムがこの「G3 デニム」になります。50年以上も前の織り機で日本でも稼動しているのも数台、「トヨタ産業技術記念館」にも展示されているような希少な機械で、調整が難しく、扱える職人も数少ないといいます。
デニムの産地、岡山県にある機織屋さんで、そこにあるG3の力織機は11機あるようです。「豊田自動織機」の「G3」は「GL3」などの表記の物もあるそうですが、使用している機械は「G3」表記の最も古いとされる機械を使用しています。工場の外には「天空の城ラピュタ」の「ロボット兵」の様に、使われていない「G3」が置かれているらしく、稼働している「G3」が故障などの時にはそこからパーツなどを移植修理するなど、日々のメンテナンスを行いながら大変な労力の元、今も稼働させているそうです。
何年か前に一度水害で稼働させている「G3」が水没してしまい、もうデニムを作れなくなるかもしれないという時があったそうですが、今のコンピューター制御ではなく、昔ながらのシンプルな機械式であった事、今も残してある動かない「G3」からのパーツ取りができたことで復活を果たし今も稼働しているそうです。
G3で織りたてた生地は荒々しく凸凹した生地面が特徴的で、凸した部分が多く接触し点落ちするため、平らなデニム地とは違った表情をしています。ザラザラで凹凸のある生地は、他のメーカーでもありますが、縦糸にスラブ糸や、凹凸のある不均一な糸を使用し作られることが多いそうです。
ダルチザンの「G3デニム」は通称”ダラシ織り”という経糸のテンションをあえて緩めながら織りあげることで、意図的にムラやざらつきを出しています。ただ、現代の力織機では再現できず、長年携わった経験と確かな腕を持った職人でしか作れません。今に比べ生産技術のまだ甘い時代のヴィンテージジーンズの不均一な生地感を、古い機械、職人の腕で表現したオリジナルデニムになります。
余談ですがダルチザンのスタッフが機織屋に見学しに行った際に「赤ちゃんのほっぺ」のようなつるつるな生地から「ゾウの尻」のようなザラザラな質感の生地までを再現できると言われたそうで、質感は職人さんの技術や経験によって調整が可能のようです。
とてつもなく生産効率が悪く、「1時間に5m」程しか織れず、日に8時間稼働したとして約40m程度。幅が約84cmのデニム生地で1本ジーンズを作るのに約2.5mほど必要なので、「G3」1機で1日に16本分程度の生地しか作れない計算になります。メンテナンス時や故障時などの事も考えるとさらに少ないそうです。
生地はタテ糸にインディゴ、ヨコ糸にグレー色を使用した14ozの右綾セルビッチデニム。色は濃い目のインディゴで、質感は14ozですがコシが強くアタリなどがしっかりと刻まれメリハリのある色落ちをします。「ダラシ織り」の特徴の凹凸感が、線で落ちるタテ落ちとは少し違い「点」が強調されたような独特な「ムラのある色落ち」を味わう事ができます。デニムを沢山持っている方でも育ててみたくなるような独特な生地感が特徴です。
G3 Denimを使用した"STUDIO D'ARTISAN" G3 タイトストレートジーンズ [ Tight Straight ][SD-903]と同じ生地を使用し、今回はGジャンの"1st Type"が遂に登場!SD-903とセットアップで着られる為、待っていた方は多いのではないでしょうか?
すごいデニムを使用しているのにも関わらず、なぜか価格は定番と同じ設定。限定デニムではありませんが機械も古くいつ作れなくなってしまうか分かりませんので、気になる方はぜひ押さえておいてください。
[ YOUTUBE ]の動画でもご紹介しています。質感など動画でもチェックしてみて下さい!
≪ MATERIAL ≫
14oz G3 Denim Cotton 100%
≪ SIZE ≫ (ワンウォッシュ)
36:身幅約53cm 肩幅約44.5cm 着丈約58cm 袖丈約60cm
38:身幅約55cm 肩幅約46.5cm 着丈約60cm 袖丈約61cm
40:身幅約57cm 肩幅約48.5cm 着丈約62cm 袖丈約63cm
42:身幅約60cm 肩幅約50.5cm 着丈約64cm 袖丈約64cm
※着用モデルは身長172cm 体重64kgで、サイズ38を着用。