毎モデル大好評を集める当店『LUA』と人気レザーブランド「Y'2 LEATHER」による【 別注レザージャケット 】の2019年モデルが遂に入荷！総合レザーメーカーならではのクオリティーの高いレザーと様々な拘りの仕様を詰め込んだ当店だけの超限定モデル！

今作は「Y'2 LEATHER」コレクションでは展開されていないY'2 LEATHER オリジナルマテリアル”ECO HORSE (OLIVE)”になります！

Y'2 LEATHER 簗本氏との今年の”Lua別注”についてのミーティングで、「何か面白い革がやりたいですね」という流れから、色々と案が出るうちに「緑の革とかいいですよね」、「それやりたいと思ってたんです！」と意見が一致。そこでコストはかかりますが、フルベジタブルタンニン鞣しで、厚みもあり、経年変化も抜群のY'2 LEATHERの人気マテリアル”ECO HORSE”の「オリーブグリーン」バージョンを作ることになりました。

「グリーン」というカラーは幅が広く、鮮やかな緑、暗めな緑、ブラウン寄りな緑、グレー寄りな緑、カーキ色のようなベージュ寄りな緑、など様々でしたが、私たちが選んだのは”渋めなオリーブグリーン”。軍用アイテムに使用されるオリーブドラブほど茶色味は無く、深みのあるグリーンですが、透明感もあり、非常に高級感のあるグリーンに仕上がりました。季節、気候、気温、湿度など様々な条件で違いの出てしまう染色も、日本の熟練の職人の技によって絶妙な色合いで仕上げていただきました。

素材には、約1.6~1.8mm厚のエコホース（馬革）北欧産の原皮を使用、スレやキズを隠すことなく自然に仕上げた素上げのような素材。日本産の馬原皮に比べ北欧産は馬体が小さく、環境のせいか皮に厚みがあり、シボが多いのが魅力的ですが、キズが多いのも特徴の一つです。Y'2 LEATHERで使うのはその中でもよりダメージの少ない高グレードの原皮をセレクトし”ECO HORSE”にしています。さらに今回の「オリーブグリーン」バージョンはブラックで染めてしまえば隠れてしまうような小さなキズなども目立つため、さらに綺麗な革をセレクトしたかなり綺麗な物だけを使用する必要がある希少な革になります。

選び抜かれた北欧産の原皮を時間とコストのかかるタンニン鞣しを施し、さらに特殊な薬品を使い、原皮から約25%ほど革が縮む事により繊維が引き締まり、厚みが増した他には真似ができないスペシャルな素材。天然革特有のバラキズ(喧嘩などで付いた傷)、チスジ(血管の痕)、トラ(首や肩などに入ったシワ)なども染料仕上げで隠さないことで、この独特なワイルドな雰囲気を際立たせています。他のメーカーとは違い一切顔料を使用しない、原皮の表情をそのまま生かした”素上げ”は「Y'2 LEATHER」の革に対する絶対的な自信の表れでもあります。

素材を見て触った印象から、着込むことで色は濃くなっていく変化をしていきそうです。非常にシマった硬い革なので、腕などのシワはしっかりと刻まれ、着込むほどに独特な深みのあるツヤ、光沢が浮かび上がり、着用した成果が現れやすく革好きにはたまらない変化を見せてくれます。何年後かには”オリーブグリーン”から”ダークオリーブ”に変わっていったことを想像するとワクワクしてしまう、本当に楽しみな革ができたと思います。

デザインは1930年代のヴィンテージカーコートをベースにした「Y'2 LEATHER」コレクションの中でも長年好評を集め続けている不動の人気モデル [ EC-86 ]をベースに当店の別注モデルらしくアレンジを加え製作いたしました。今回こだわった部分として「インパクトあるオリーブの馬革を着たくなるジャケットとしてまとめること」。エグいものにはしたくなかったので、各パーツのカラーには特に気を使いました。素材のサンプルが出来上がったときにボタンや裏地などのサンプルもお借りしシュミレーション。中でもステッチカラーはそのジャケットの印象を大きく変える部分なので気を使いました。同色のグリーン系やグリーンと相性の良いブラウン系もありですが、程よく主張し、なお喧嘩しない”ベージュ系”をセレクト致しました。またベージュといってもイエロー系やブラウン系、オレンジ系と様々でしたが「コレだ」というステッチカラーを見つけることができ、イメージ通りのすごく完成度の高いジャケットにまとめることができました。

丁度良い形状・大きさの襟は台襟のあるタイプで、チンストラップ付きに致しました。チンスト付きにすることでワークテイスト感が際立ち、皆さんも着ることが多いと思われるワークシャツやワークベストとの相性をより盛り上げてくれます。

ヨーク部分はストレートに切り替えが入ったクセのない仕様に。肩周りもとても綺麗で、熟練の職人が１枚１枚丁寧に縫い上げていきます。レザーを縫い上げるにはパワーも必要で、1日に作れる数も少なく、生産数もあまり多くは作れません。

背面ヨークもシンプルにストレートヨーク。センター部分で裾に向けて切り替えが入ります。ベージュのステッチカラーがとても印象的に切り替え部分を引き立てた個人的にお気に入りの部分でもあります。

両サイドにはシンプルで使い勝手の良い両玉縁ポケット(幅16cm)を採用。アクセントと補強を兼ねてポケット端に三角の飾りステッチを加えました。さらに今回このジャケットの特徴的なディテールとして右側ポケットの上にジッパー付きポケット(幅11cm)を追加いたしました。カーコートのデザインは様々ですがポケットが上下に配されるモデルも存在します。ただオリジナル要素としてジッパータイプのポケットにすることで別注モデルらしい自由度を表現しました。

ジッパーには[ WALDES ]社製ボールチェーンジッパーを採用。いつもならブラスカラー(真鍮製)を選ぶところですが全体のバランスを考えシルバーカラー(ニッケル製)を使用、ジッパーテープにはステッチカラーに合わせベージュの物を採用しました。

ポケット内部は少し深く取り、”スマートフォン”が収まるように考えました。ディテール、カラーリング、機能性、このジャケットのアクセントとして、拘ったお気に入りの部分の一つです。

当時のクラシカルな雰囲気漂うディテールを持った丸みのあるカットが特徴的な袖元は２ボタンのカフス仕様。通常このモデルに搭載されている内リブは、時計やアクセサリーの干渉を避けるため無くしましたので、厚手の長袖を着たときでも楽に着用いただけます。

ボタン仕様のフロント部分も裾はベーシックなストレートカット。丸み帯びた形状は裁断師やミシンを入れる職人の技術力が現れます。

ボタンでも印象がすごく変わりますのでかなり慎重に選びました。高級感がありオールド感溢れるナットボタンを採用。木目が綺麗でかなり肉厚な物を採用しました。くすんだイエローベージュのような色目で、ステッチカラーに合わせ、ジャケットカラーとの相性は抜群です。とても高価でしたがこのボタンにしたことで、ジャケット全体の高級感をさらに際立たせることができました。

ボタン裏側には”力ボタン”で補強。肉厚な革のボタン付けはかなりの重労働ですが、ボタン付け専門の職人が１つ１つ丁寧に取り付けています。良く見ないと気付かない部分ですが「Y'2 LEATHER」のボタン付けはすごいんです。

身頃裏地にはコットン100%、グレンチェックフランネル生地を使用。ブラックと生成り色の渋いグレンチェックで「Y'2 LEATHER」のラインナップでは使用していない素材になります。ウールの物だと着る時期が限られ、ライト過ぎると合わないと思い、夏以外はインナー次第で色々と対応が可能なコットンネル素材にしました。柄の雰囲気とボリューム感がこのジャケットの雰囲気にはかなり”ハマった”と思っています。袖裏地には強度の高いナイロン生地を採用。滑りが良く袖通しがしやすい素材になります。

左胸内側にはあると以外と便利な内ポケット付き、レザーで縁どりをした細部まで非常に作り込まれています。内ポケット下には”HORSE HIDE”タグが付けられています。

裏地裾部分。外側から見えない部分も非常に綺麗な縫製で仕上げられています。

襟下のネーム部分。”Luaオリジナル”の織りネームのカラーに合わせ”Y'2 LEATHER”の織りネームもブラックカラーでお願いしました。こちらもグレンチェックライニングにかなりマッチしています。

今回はY'2 LEATHER ”EC-86” をベースに製作しましたが、パターンも少し変更しています。バランスが悪くならない程度に着丈は約2cmほど短くし着やすくしています。袖もベースから約2.5cmほど短くしています。”EC-86”を持っている方、試着したことのある方は分かると思いますが、少し細めなタイプのカーコートでしたので、このバランスは絶妙です。サイズ38の身幅で、着丈と袖丈をサイズ36の長さにした感じになります。

※着用モデルは身長171cm 体重64kgで、38（M）サイズを着用。

コーディネート例(1)
ベージュ＆ブラウン系のパンツは相性が良いです。冬の寒い日にはインナーにビーチクロスベストを見せるとグッと雰囲気が高まります。

コーディネート例(2)
バンドカラーシャツに杢ブラックのパンツでタックインしたクラシカルなスタイルにも良いです。これにハットを合わせたら渋いですね。

コーディネート例(3)
シャンブレーシャツにウォバッシュパンツと王道ワークスタイルもバッチリ。ワーク系アイテムは色々な組み合わせでコーディネートが楽しめそうです。特にウォバッシュやブラウンダック、カモフラージュなんかはおススメです。

コーディネート例(4)
デニムスタイル。デニムは間違いありません。レオパード柄のシャツを合わせていますが、定番のネルシャツにマウンテンブーツなどでオールドアウトドアスタイルに振ってみるのも面白いと思います。

コーディネート例(4)
デニムにエンジニアブーツにもいいですね。基本的にブラック、ブラウン、キャメルなどカラーはもちろん、どんなスタイルのブーツにもいけそうです。インナーも個人的には秋頃はシンプルにサーマル1枚で合わせたり、Gジャンの上に羽織るのもカッコイイと思います。寒くなったら杢グレーのスウェットパーカーで着たり、雪柄セーターなんかで合わせるのも好きかもしれません。

色々合わせてみて、考えてみると、難しそうな色に見えてわりと何でも合いますね。ブラックやブラウン、キャメル、最近はネイビーのレザージャケットなども増えてきましたが、グリーンのレザーはまだあまり発売されておらず、持っている方も少ないと思いますので、その辺もおススメのポイントです。

「Y'2 LEATHER」オリジナルの木製ハンガー&保管カバー付き。

他では絶対手に入らないモデルということで、今まで何作かリリースさせて頂いた【 Lua別注レザージャケット】も今回でメモリアルな10作目。”Y'2 LEATHER”の協力を得て”スペシャルな別注モデル”となりました。サンプル仕上がりに”Y'2 の梁本氏”も絶賛してくれました。また”Y'2 LEATHER”の社内の皆さんにもすごく好評だったそうで嬉しい限りです。個人的にも”攻めた素材 オリーブのレザー”を使い、上手くまとまったモデルを作ることが出来たと思います！

すでに店頭でご覧頂いたお客様たちの反応も今までの別注モデルの中で１番いいのでは無いでしょうか。遠方のお客様には画像でご判断いただくしかありませんが、実物はレザーの質感、カラー、別注の仕様等、かなりカッコイイので間違いありません。ホースハイドカーコートの相場が18〜20万ほどですので、税抜きで15万円台前半と価格もかなり抑えました。

沢山の方にご予約頂き残りも僅かとなりましたのでサイズの合う方は是非！

【 COLOR 】
ECO HORSE OLIVE （ホースハイド（馬革））

【 SIZE 】
36（S）：身幅約47cm 肩幅約43cm 着丈約65cm 袖丈約59cm
38（M）：身幅約49cm 肩幅約45cm 着丈約67cm 袖丈約61cm
40（L）：身幅約51cm 肩幅約47cm 着丈約69cm 袖丈約63cm
42（XL）：身幅約54cm 肩幅約49cm 着丈約71cm 袖丈約65cm

※着用モデルは身長172cm 体重64kgで、38（M）サイズを着用。

※顔料を使用せず革本来の表情を生かした染色の為、色ムラ小キズなど味としてご理解ください。